神奈川県横浜市に位置する、素晴らしい自然に溢れたスポット、「県立四季の森公園」について、その魅力からアクセス情報までをご紹介します。都会の喧騒から少し離れた場所にありながら、四季折々の豊かな自然を満喫でき、小さなお子さんを連れたファミリーから、静かなお散歩を楽しみたい方、本格的な自然観察をしたい方まで、すべての人にぴったりな都市公園です。
実は、この四季の森公園は、私自身の住むエリアから非常に近く、もはや庭のような感覚で親しんでいます。家から健康のためのお散歩を兼ねて、少なく見積もっても週に一度は必ず訪れる、私にとっての大切なリフレッシュスポットです。その季節ごとの風景の変化を見るのが楽しみで、何度も足を運んでしまいます。
この記事では、初めて訪れる方でも迷わないよう、現地の様子を知り尽くした目線で、公園へのアクセス方法、便利な駐車場の情報、そして園内の全体的な雰囲気や特におすすめの見どころを徹底的にまとめました。日々の忙しさから解放され、自然のエネルギーに癒されながらゆったりとした時間を過ごしたいと考えている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
四季の森公園ってどんな場所?
四季の森公園は、神奈川県横浜市緑区に広がる総面積約45ヘクタールにもおよぶ広大な自然公園です。その名の通り、「四季の移ろい」を身近に感じられることが最大の特長であり、一年を通して多様な風景とアクティビティを提供してくれます。
具体的には、春にはソメイヨシノなどの美しい桜が咲き乱れ、足元には鮮やかな菜の花が絨毯を広げます。夏になれば、子どもたちに大人気のじゃぶじゃぶ池がオープンし、活発な昆虫採集も楽しめます。秋は、木々が一斉に赤や黄色に色づき、息をのむような紅葉の景色が広がり、まさに散策に最高のシーズンです。そして、冬は葉が落ちて見通しが良くなるため、野鳥観察、特に人気のカワセミをじっくりと観察できる絶好の機会となります。このように、一年中、訪れるたびに異なる表情を見せてくれるのが、四季の森公園の飽きさせない魅力なのです。
特に、その豊かな自然環境から「カワセミ」が生息している場所としても非常に有名です。公園内の池のほとりには、高性能なレンズを装着した三脚を携え、いかにも本格的なカメラを構えた愛好家の方々が、静かにその美しい姿が現れるのを待っている様子をよく目にします。彼らの真剣な眼差しからも、この公園の自然の質の高さが伺えるでしょう。

公園の規模と雰囲気
先にも触れましたが、四季の森公園の面積は約45ヘクタールと、横浜市内でも有数の広さを誇ります。数字を聞くと「全部回るのは大変そう」と感じるかもしれませんが、ご心配なく。園内は非常によく整備された散策路が張り巡らされているため、体力に自信のない方や、小さなお子さん連れのファミリー、年配の方でも無理なく、それぞれのペースで自然を楽しむことができます。
園内を一歩進むと、そこはまさに都会であることを忘れさせるような、自然豊かな世界が広がっています。昔ながらの雑木林、のどかな田んぼ、せせらぎのある小川や、水鳥が集まる池、そして思いっきり走り回れる芝生広場などがあり、まるで日本の小さな里山に迷い込んだような感覚に浸れます。春から夏にかけては、様々な種類のトンボやチョウが舞う姿を見ることもでき、都会ではなかなか経験できない貴重な自然とのふれあいを提供してくれます。
入園料は無料!
利用者の皆さんに嬉しいポイントとして、四季の森公園はなんと入園料が無料です。この広大で整備の行き届いた自然空間を、お金を気にせず気軽に利用できるのは大きな魅力のひとつです。この無料という利点もあって、近隣にお住まいの方々は、健康維持やリフレッシュのために、平日の朝早くからウォーキングやお散歩を楽しんだり、夕方には愛犬を連れて散歩する姿が日常の風景となっています。
アクセス方法・駐車場情報
四季の森公園へ訪れるための、電車・バスでのアクセス方法と、自家用車での駐車場情報について詳しくご案内します。利用する交通手段によって、便利な入口が異なるので注意が必要です。
電車でのアクセス
四季の森公園の最寄駅は、JR横浜線と横浜市営地下鉄グリーンラインが乗り入れている「中山駅」です。
中山駅を利用する場合、南口から公園まで徒歩で約15分というアクセスです。駅を出てからも、公園入口までは要所要所に案内看板が設置されているため、初めての方でも比較的迷うことなく歩きやすいルートとなっています。中山駅から歩いて行く場合の四季の森公園の入口は「北口」です。駅から歩く道のりも、周囲の景色を楽しみながらの心地よいウォーキングになりますよ。
徒歩が大変だと感じる方や、小さなお子さんを連れている場合は、タクシーを利用するのもおすすめです。中山駅南口のロータリーにはタクシー乗り場がありますので、そちらを利用すれば、公園の近くまで楽に移動できます。
※公園の敷地が非常に広大であるため、公園の入口はいくつかに分かれています。車で来園される場合のメインの入口は「南口」となりますので、ご注意ください。
【中山駅から歩く場合】
中山駅(南口)の改札を出てまっすぐに進み、「中山駅南口入口交差点」を渡ります。交差点を渡って右に少し進むと、すぐに「四季の森公園プロムナード(四季の森公園北口へと続く小径)」の標識が見えてきます。このプロムナードは緑が多く気持ちの良い散歩道です。その後も、公園までの道中には随所に標識が設置されているので、それに従って進んでいけばまず迷うことはありません。景色を楽しみながら、安全にお進みください。
▼イメージとして、このような標識が随所に設置されているので、初めての方でも安心してアクセスできます。






相鉄線「鶴ヶ峰駅」からのバスでのアクセス
JR線・地下鉄の中山駅だけでなく、相鉄線「鶴ヶ峰駅」からのバスを利用するルートも非常に便利です。鶴ヶ峰駅からは主に以下のバス路線が利用できます。
- 神奈中バス「西ひかりが丘」行き に乗車し、「四季の森小学校」停留所で下車します。バス停からは公園まで徒歩で約5分です。
- 相鉄バス「中山駅北口」行き に乗車し、「四季の森入口」停留所で下車します。こちらもバス停からは公園まで徒歩で約5分で到着します。
バスを利用すれば、公園の非常に近い場所までダイレクトにアクセスできるため、天候が優れない日や、特に暑い夏の盛り、あるいは小さな子どもを抱えて荷物が多い時などには大変重宝します。
車でのアクセスと駐車場情報
自家用車で公園を訪れる場合は、保土ヶ谷バイパスを利用し、「下川井IC」で降ります。そこから中原街道(県道45号)を川崎方面へ約3kmほど進んでください。「四季の森入口」という交差点を左折すると、約200m先の左側に四季の森公園のメイン駐車場が見えてきます。
駐車場については、利用時間に注意が必要です。
- 駐車台数: 約100台(正面入口(南口)近くにあります)
- 駐車場利用時間:
- 5月~9月:午前8時30分~午後6時まで
- 10月~4月:午前8時30分~午後5時まで
注意点として、この利用時間を過ぎてしまうと、翌日の駐車場オープン時間まで出庫ができなくなってしまいますので、時間には十分な余裕を持って行動しましょう。
また、駐車場の料金については、平日は無料で利用できますが、土曜日、日曜日、祝日は有料(前払い制・普通車510円)となります。天気の良い週末や、特にゴールデンウィークや秋の行楽シーズンなどの土日祝日は、朝早くから家族連れの方が多く訪れます。そのため、午前10時頃にはすでに駐車場が8割近く埋まっているという状況も珍しくありません。行楽シーズンに車での来園を予定されている方は、午前8時30分の開場時間を目指して早めに到着されることをおすすめします。


初めてでも安心!園内の歩き方と見どころ
四季の森公園は非常に広大であるため、ただ漠然と歩き回るよりも、事前にざっくりと「今日は何を楽しみたいか」という目的を決めておくと、効率よく、そして充実した時間を過ごすことができます。ここでは、特におすすめの目的別ルートと見どころをご紹介します。
ファミリーに人気!「遊具エリア」
小さなお子さんを連れて訪れるファミリー層なら、まずはこの遊具エリアを目指すのがおすすめです。このエリアには、スリル満点の大型滑り台や、全身を使って登って遊べるネット遊具など、子どもたちが身体を思いっきり動かして遊べる魅力的な遊具が豊富に揃っています。遊具エリアの近くには、清潔なトイレや休憩用のベンチも整備されているので、親御さんも安心して見守ることができます。
また、春から秋にかけての暖かい季節にはじゃぶじゃぶ池もオープンします。夏場は水遊びが大人気となりますので、もし水遊びをする可能性がある場合は、念のために水着や替えの洋服、タオルなどを用意しておくと、より楽しく過ごすことができますよ。
カメラ好きに人気!「展望広場」
公園の南口入口に近い場所には、展望広場があり、そこには見晴らしの良い展望台が設置されています。ここからの眺めは素晴らしく、特に春の桜の時期や秋の紅葉のシーズンには、園内全体を見渡す壮大な景色が広がり、まさに絶好の撮影スポットとして多くのカメラ愛好家で賑わいます。さらに、空気が澄んだ晴れた日には、遠くの山並みの先に富士山の雄大な姿を望むこともできます。この感動的な景色をぜひ写真に収めてみてください。
▼こちらは冬の朝、私が展望台からスマートフォンで撮影したものです。写真の真ん中あたりの雲の下に、小さくですが富士山のシルエットが確認できます。

あると便利!持ち物と服装のポイント
四季の森公園の豊かな自然を最大限に楽しむために、持参しておくと便利なものや、適した服装についてのアドバイスをまとめておきます。
- 歩きやすい靴:園内には舗装された道だけでなく、自然のままの土の道や砂利道も多いため、スニーカーやトレッキングシューズなど、しっかりと足元を保護してくれる歩きやすい靴を選びましょう。
- 飲み物:園内にも自動販売機は設置されていますが、数は限られています。特に夏場や、長時間の散策を予定している場合は、水筒やペットボトルで多めに飲み物を持参することをおすすめします。
- レジャーシート:芝生広場などでランチをしたり、ちょっと休憩したりしたいときに大変便利です。ピクニック気分を満喫するためにも、ぜひ持っていきましょう。
- 虫よけスプレー:特に夏場は、蚊やブヨなどが多く発生しますので、快適に過ごすために虫よけスプレーや虫刺されの薬は必須アイテムです。
- 帽子&日焼け止め:春から夏にかけては特に日差しが強いため、紫外線対策は重要です。帽子で頭を保護し、日焼け止めで肌を守ることを忘れずに。
- 着替えやタオル:特にお子さん連れの場合、水遊びや泥遊びで服が汚れてしまうことがあります。念のために着替え一式やタオルを持っておくと安心です。
まとめ|四季の森公園は自然をたっぷり満喫できる癒しスポット
県立四季の森公園は、横浜市という大都市の中にありながら、一歩足を踏み入れるとまるで深い森の中に迷い込んだかのような錯覚を覚える、大変貴重な自然環境が保たれている場所です。
健康のための日常的なお散歩はもちろん、季節の美しい花々を愛でたり、昆虫採集や本格的なバードウォッチング、夏には水遊びを楽しむなど、自然と直接ふれあう楽しみがぎゅっと凝縮されています。アクセスも電車やバス、車と良好で、何より入園無料、そして駐車場も完備しているため、非常に立ち寄りやすいのが魅力です。ちょっとした気分転換のおでかけや、週末の家族の思い出作りにもってこいのスポットと言えるでしょう。
余談になりますが、私が幼少の頃(もう何十年も前の話ですが)、この四季の森公園の周辺地域は、まだほとんどが手つかずの山林でした。当時は、友人と一緒にザリガニやオタマジャクシを捕まえに、そして特にウシガエルの大きなオタマジャクシを求めて、この辺りの田んぼや水辺によく遊びに来た記憶があります。今の子供たちは、ウシガエルのオタマジャクシなんて、なかなか目にする機会がないかもしれませんね。
今現在、四季の森公園にウシガエルが生息しているかどうかは定かではありませんが、梅雨頃になると園内のあちこちからカエルの大合唱が聞こえてきます。この賑やかな鳴き声を聞くだけでも、豊かな自然が息づいていることを実感できます。
四季の森公園は、文字通り四季折々、どの季節に訪れても新鮮な感動と楽しみがありますので、ぜひ一度足を運んで、都会のオアシスでたっぷり自然に癒されてみてはいかがでしょうか。

