自然とふれあいながら季節の移ろいを楽しめる「県立四季の森公園(横浜市緑区)」は、花好きにとってもたまらない場所です。春の桜や菜の花、初夏の花菖蒲、秋のコスモスなど、園内では年間を通じて様々な花々が咲き誇り、訪れるたびに新しい発見があります。
今回は、そんな四季の森公園の花の魅力に注目し、「四季折々の花を楽しむ」「花菖蒲」「里山に咲く花」の3つのテーマに沿って、見どころをご紹介します。🌿🌸
四季折々の花を楽しむ|季節ごとの花めぐりコース
四季の森公園(横浜市)の最大の魅力のひとつは、まさにその名前の通り「四季の変化を五感で楽しめる」ことです。園内には花畑や自然の斜面、湿地帯などが点在しており、年間を通してさまざまな花が私たちを出迎えてくれます。
春|桜・菜の花が一面に
春になると、まず園内を彩るのが桜です。特に「展望広場」周辺や「さくらの谷」エリアでは、見上げれば枝いっぱいのソメイヨシノが咲き誇り、お花見スポットとしても人気です。
この時期は菜の花も咲いていて、まるで黄色の絨毯(じゅうたん)のよう。あまり知られてませんが、桜の前には花桃がきれいに咲きます。また、花桃・桜・菜の花以外にも春の花が咲き始めます。お散歩にもぴったりです。
▶花桃・桜 菜の花の詳細はこちら



初夏|アジサイと花菖蒲の涼やかな美しさ
梅雨の時期には、園内の木陰や斜面に沿ってアジサイが咲き始めます。青や紫、白など色とりどりのアジサイは、雨の日でも心を和ませてくれる花です。
そして、後ほどご紹介する「花菖蒲園」では、6月頃に華やかな花菖蒲が見頃を迎え、公園が一気に初夏の装いになります。そして、その他にもいろいろな花が咲き始めます♪






秋|彼岸花・秋桜(コスモス)・紅葉が織りなす彩り
9月には彼岸花が赤く燃えるように咲き、秋の訪れを告げます。そして10月中旬から下旬にかけてはコスモスが風に揺れ、辺り一面がやさしい色に包まれます。
※私が四季の森公園で撮った彼岸花&秋桜(コスモス)の良い写真がないのでここはイラストです💦
▼彼岸花はこの橋の辺りによく咲いています



▶紅葉についてはこちらをどうぞ

冬|静かな風景に咲くロウバイや椿
冬になると、花は少なくなりますが、静かに咲く蝋梅(ロウバイ)や椿が、寒さの中にも美しさを感じさせてくれます。冷たい空気と澄んだ空、そして控えめな花々に心が洗われるようなひとときが過ごせます。


花菖蒲(はなしょうぶ)|6月限定の美しい水辺の風景
四季の森公園(横浜市)の初夏の風物詩といえば、やはり「花菖蒲」です。6月上旬〜中旬にかけて見頃を迎える花菖蒲園は、毎年多くの見物客で賑わい、地元でも人気のスポットとなっています。
花菖蒲園のロケーション
花菖蒲園は、園内のやや低い位置にある湿地帯にあります。まわりが森なので、水辺に咲く花菖蒲は、風にそよぎながらその姿を揺らし、他の菖蒲田とは違った美しさが!白・紫・青色といった多彩な色合いの花々が群生し、フォトスポットとしても大人気です。
木道が整備されており、花菖蒲の間を歩きながら間近で鑑賞することができます。それなりの幅があり、どなたでも安心して散策を楽しめます。が、柵がありませんので、そこはしっかりと気をつけてくださいね!
花菖蒲に見とれたり、写真を撮ることに夢中になり、たま~に落ちる方が・・・。私は過去、実際に落ちた方を見たことがあります。くれぐれも、足元はしっかりと見て、楽しんでください!

ベストな見頃と混雑状況
花菖蒲の見頃は、例年6月上旬〜中旬ごろです。開花のタイミングは天候によって多少前後しますが、公式サイトやSNSで開花状況を随時発信しているので、事前にチェックすると安心です。
土日祝日は多くの方が訪れるため、ゆったり写真を撮ったり静かに楽しみたい方は、平日の午前中がおすすめです。朝の光に照らされた花菖蒲は、より一層美しく感じられます。花菖蒲が見頃の時期は写真を撮る方がとても多いので、朝の早い時間がおすすめです。
花菖蒲まつりの開催も
例年、見頃の時期に合わせて「花菖蒲まつり」が開催されます。期間中は地域の方々によるガイドツアーや、写真展示、花にちなんだ手作り作品の販売などが行われ、訪れる人々にとって楽しみが広がるイベントです。来年も開催が予定されていますので、ぜひ足を運んでみてください。
▼下記の写真はまだちょっと早い⁉見頃前の花菖蒲です


里山に咲く花|自然そのままの姿で楽しめる野の花たち
四季の森公園(横浜市)は人工的な植栽だけでなく、「里山の自然」を感じられるエリアが大きな魅力のひとつです。園内には自然環境が残されており、昔ながらの風景と共に、野草や山野草の花が見られます。
湿地や林道で出会える野の花
園内の湿生植物園や木道を歩くと、セリ・ミズバショウ・ミツガシワ・サギソウなど、水辺に生える可憐な花々に出会えます。林道ではヤマブキ、ホタルブクロ、シュンラン、フクジュソウなど、季節によって咲く野草が変わり、訪れるたびに発見があるのも魅力です。
花の名前がわからない場合は、近くの案内板に説明があることも多く、子どもの自然学習にもぴったりです。






市民ボランティアによる保全活動
この自然が残されているエリアは、横浜市や市民ボランティア団体によって丁寧に保全されており、自然を壊すことなく花を守る取り組みがなされています。地元の方々の愛情が詰まった公園だからこそ、野の花も生き生きと咲いているのですね。
見学の際は花を摘んだり踏みつけたりしないよう、マナーを守って観賞しましょう。
「花図鑑」片手にゆっくり歩こう
公園の入口付近や管理事務所では、「四季の花図鑑」などが配布されていることもあり、自分で花の名前を調べながら散策する楽しさもあります。スマートフォンで撮った写真を後から調べて記録するのも楽しいですよ。
右側の看板、昔からあります。私は一度も見たことがありませんが、やはりいるんでしょうね!


まとめ|花のある暮らしを、四季の森公園で
四季の森公園(横浜市)は、単なる散策だけでなく、「花を楽しむこと」にも特化した魅力を持つ公園です。春の桜、初夏の花菖蒲(ハナショウブ)、秋の紅葉、冬の椿や蝋梅(ロウバイ)と、訪れるたびに新しい色と香りに包まれます。
他の公園ではなかなか味わえない自然の美しさと静けさがあります。ぜひカメラを片手に、花と対話するようなひとときを過ごしてみてください。私はいつもスマホです📷
自然と一緒に深呼吸すれば、心も体もリセットされて、また元気な日々がスタートできます♪
