横浜市緑区にある県立四季の森公園で、暑い夏にこそ満喫したい水遊びや虫取り、生き物観察といった、とっておきの自然体験アクティビティをたっぷりとご紹介します。長い夏休み、子どもたちにとって水遊びや昆虫採集は最高の楽しみですよね。
四季の森公園は、そんな自然の遊びを無料で、かつ気軽に楽しめる、横浜市内でも屈指のスポットです。お金をかけずに、豊かな自然の中で存分に体を動かせる夏のおでかけ先を探しているファミリーは、ぜひ最後までチェックして、今年の夏の計画を立ててみてくださいね!
夏限定!水遊びエリアの活用術
四季の森公園の夏における最大の目玉といえば、公園中央に現れる「じゃぶじゃぶ池」での水遊びです。都会の喧騒から離れ、自然と一体になれるような造りになっており、人工的なプールとは一味違う、開放的で探検心をくすぐる魅力があります。夏の暑さを忘れさせてくれる、子どもたちのお気に入りスポットです。
じゃぶじゃぶ池ってどんなところ?
園内のほぼ中央、広場の一角にある「じゃぶじゃぶ池」は、まるで自然の小川が流れているかのような浅い水遊び場です。水深は最も深い場所でも足首からひざくらいなので、まだ水に慣れていない小さな子どもでも安心して遊ばせることができます。
じゃぶじゃぶ池には大きな岩が自然に配置されており、本物の川のような雰囲気を作り出しています。子どもたちは岩に登ったり、岩の間を歩いたり、水しぶきを上げたりと、元気よく、本当に嬉しそうに水と戯れています!
- 水は浅く流れがあるため、万が一転倒しても比較的安全性が高い設計です。
- 周囲にはベンチや大きな木の木陰があり、保護者の方も座って休憩しながら、子どもたちの様子をリラックスして見守ることができます。
- 水辺をよく観察すると、小さな魚やアメンボ、ヤゴなどが見られることもあります!
- このように自然の中で遊ぶ水遊びは、子どもたちに生き物や環境への興味を深めさせ、「自然探検」気分で楽しむことができ、大喜び間違いなしです。
また、四季の森公園の池のほとりには一年中「カワセミ」がよく見られることで有名ですが、この「じゃぶじゃぶ池」の辺りにも、たまに美しい「カワセミ」の姿が現れることがあります。過去に何度か、水浴びをするために立ち寄った「カワセミ」をこのエリアで目撃したことがありますよ。運が良ければ、水遊びをしながら野鳥観察も楽しめてしまうかもしれませんね!

じゃぶじゃぶ池の利用情
じゃぶじゃぶ池は、夏の間の期間限定で無料開放されます。
- 開放時期:例年、気温の上昇に合わせて5月から9月末まで開放されます。
- 利用時間:通常は午前9:00から午後4:30頃まで利用可能ですが、天候や日没時間によって変更になる場合があります。
- 利用料:もちろん無料で利用できます!
- ※ただし、気温が低い日や、雨天・荒天時は子どもの安全を最優先し中止になることがあります。また、定期的な清掃日や設備点検日も設けられています。お出かけ前には、必ず神奈川県公園協会の公式サイトで最新の運営状況を確認してから家を出るようにしましょう。


じゃぶじゃぶ池はしっかり準備していこう
水遊びを思い切り楽しむために、以下の持ち物をしっかりと準備しておきましょう。公園内にシャワー設備などはないため、特に着替えの準備が重要です。
- 水着、または濡れても大丈夫な服装:服のまま遊ぶ子も多いですが、水着やラッシュガードがあると快適です。
- タオル・着替え一式:遊び終わった後の体温調節のために、予備のタオルと着替えは必ず用意しましょう。
- サンダル:水中で脱げにくく、かかとが留まるタイプのサンダルやウォーターシューズが安全面で推奨されます。
- 帽子・日焼け止め:屋外での活動時間が長くなるため、熱中症・日焼け対策は必須です。
- レジャーシート・ポップアップテント:保護者の休憩場所や荷物置き場として、木陰にレジャーシートや簡易なポップアップテントがあると便利です。
- 水分補給用の飲み物:夏の水遊びでは、喉が渇く前にこまめに水分を補給できるよう、多めに用意しましょう。
- 防水スマホケース:水辺で子どもの写真を撮ったり、連絡手段を確保したりするために、スマホの防水対策をしておくと安心です。
なお、シャワー設備はありませんが、園内の水道で足や手を洗うことはできますので、利用後に泥を落としてから着替えるようにしましょう。
▼じゃぶじゃぶ池の様子。大きな岩が配置され、自然の川の雰囲気が魅力です。

「水遊び」と言えば四季の森公園(横浜市)の「噴水エリア」でも楽しめます!
「噴水エリア」については別記事、
▶子どもが思いっきり遊べる四季の森公園(横浜市)の施設!【大人も大満足】で、詳しくご紹介しています。
昆虫好きにたまらない生き物観察スポット
四季の森公園のもうひとつの夏の大きな楽しみといえば、虫取りや生き物探しといった自然観察です!公園全体が豊かな里山の自然を色濃く残しているため、整備された草むらや深い林、そして湿地や田んぼのエリアに、多種多様な昆虫や小さな生き物たちが生息しています。
どんな昆虫や生き物が見られる?
季節や時間帯、場所によって出会える生き物は変わりますが、夏の四季の森公園では以下のような昆虫や生き物の姿を観察できます。
- トンボ類:シオカラトンボ、アキアカネなど、水辺や田んぼの周りで様々な種類のトンボが飛び交う姿が見られます。
- カブトムシ・クワガタ:早朝の涼しい時間帯に林エリアを注意深く探すと、カブトムシやクワガタムシといった人気の昆虫に出会えるチャンスがあります。
- バッタ・カマキリ・コオロギ:芝生広場や草むらでは、バッタやカマキリ、コオロギなどが活発に動いています。
- チョウチョ:鮮やかなアゲハチョウや、お馴染みのモンシロチョウなど、様々なチョウが花の周りを舞っています。
- カエルやザリガニ:湿地や池のまわりでは、カエルの仲間やザリガニといった水辺の生き物の観察も楽しめます。
公園内のハイキングコース沿いの林の中などでは、特に昆虫との出会いがたくさんあります。できれば朝の涼しい時間帯(9:00〜10:30頃)に訪れると、昆虫たちが活発に動き回る姿を観察できるため、特におすすめの時間帯です!


虫取り体験に必要なものは?
昆虫観察を楽しむために、以下のアイテムを準備しましょう。ただし、四季の森公園は自然保護の観点から、採集した生き物は観察後に自然に返すのがルールとなっています。
- 虫あみ・虫かご:観察中に昆虫を一時的に捕まえておくために使います。
- 軍手:草むらに手を突っ込む際のケガ対策として用意しましょう。
- 長袖・長ズボン:虫刺されや、草によるかぶれ対策として、できるだけ肌の露出を減らす服装が望ましいです。
- 水筒:熱中症対策は常に意識しましょう。
- 虫よけスプレー、虫さされ薬:万全の対策をしておくと安心です。
採集した生き物は持ち帰らず、観察後は必ず自然に返してあげましょう。マナーを守って「見るだけの虫取り」を楽しむことは、子どもたちにとって自然の生態系を学ぶ大切な機会になります。
熱中症対策とおすすめ持ち物
自然の中で思い切り遊ぶ夏のお出かけは、とても楽しい反面、熱中症や日焼けのリスクが非常に高くなります。特にお子さんは夢中になると休憩を忘れがちです。しっかりと準備をして、こまめに水分補給を心がけ、無理のない範囲で楽しみましょう。
熱中症対策アイテム
熱中症予防のために、以下のアイテムを準備しておきましょう。
- 帽子:通気性の良いものを選び、常に着用しましょう。
- 冷感タオルや保冷剤:首に巻いて使えるタイプの冷感タオルや、タオルに包んだ保冷剤は、体温を下げるのに便利です。
- 水分補給グッズ:水筒やペットボトルのお茶に加え、塩分も同時に補給できる塩分タブレットなどがあると安心です。
- 日陰をつくれる簡易テント:休憩時やランチタイムに利用できる、ペグやロープを使わない簡易的なポップアップテントは重宝します。
- うちわやハンディ扇風機:移動中や休憩中に涼をとるのに役立ちます。
四季の森公園は自然が多いため、木陰がたくさんあるのが救いですが、気温や湿度が高い日は、意識的に休憩時間を取り、体調を崩さないように楽しみましょうね!
親子で楽しむ夏のお弁当タイム
水遊びや虫取りでたくさん遊んだあとは、楽しみの一つであるお昼ごはんタイムです!四季の森公園には、お弁当を広げられる芝生広場やベンチがたくさんあります。
おすすめランチスポット3選
遊びの動線や休憩のしやすさを考慮した、おすすめのランチスポットをご紹介します。
遊具エリア近くの芝生広場:水遊び場からも近く、遊び疲れた後の移動が最小限で済みます。簡易テントやレジャーシートを広げてピクニックが楽しめます。
展望広場のベンチ&芝生:高台にあるため、風が通りやすく比較的涼しい場合があります。芝生エリアは広く、簡易テントやレジャーシートの使用もOKです。
ちびっこ広場:上の2か所に比べて少し狭いですが、その分穴場で、静かに食事を楽しみたいファミリーにおすすめです。
注)公園の規定により、ペグやロープを使って地面に固定するテントやタープの設置は禁止されていますので、ご注意ください。
お弁当持参のヒント
保冷バッグや保冷剤:特に夏の時期は、食中毒対策として食品をしっかりと冷やしておくことが非常に重要です。
ゴミは必ず持ち帰りましょう:園内にはゴミ箱が設置されていません。出したゴミは全て持ち帰るのがルールですので、ゴミ袋を必ず持参してください。
園内の売店:以前あった売店は閉店しており、現在は自動販売機が数か所に設置されているのみです。現地での飲食物の購入は期待せず、基本的に全て持参しましょう。
四季の森公園(横浜市)で見られる生きもの
四季の森公園(横浜市)では夏に限ったことではありませんが、虫以外にも、鳥などいろいろな生きものがいます。
四季の森公園(横浜市)で出会った生きものたちを紹介~夏に限らず
私が四季の森公園を訪れる際に出会い、写真を撮ることができた生き物たちをご紹介します。
まずは、なんといっても公園のシンボル的存在の「カワセミ」ですね!池のほとりには、その美しい姿を撮影しようと、三脚と高そうなカメラを持った人たちが何時間も待機している様子が日常的に見られます。そんな中、私はいつもスマホで拡大して頑張って撮っていますが、とりあえず「カワセミ」だと判別できる程度には撮れていますよ(笑)。
▼「カワセミ」(拡大)


▼左側:山鳩でしょうか?
▼右側:カラス(二羽)なんとも高尚な感じ!


▼「シラサギ」
注)夏にはいません!2024年の冬に、はじめて四季の森公園にいるのを見ました💦


▼左側:「カワウ」
▼右側:「カモ」 ※カモは真夏以外はだいたい見ることができます


夜の特別体験!ホタル観賞もできる
四季の森公園は、初夏にはホタルが鑑賞できるスポットとしても有名です。ホタルの出現時期は、例年6月の初旬から中旬くらいがピークとなります。
一時期よりもホタルの数が随分と増えており、ピーク時には暗闇の中でホタルがチカチカと光る様子がとっても幻想的で、神秘的な美しさを醸し出します。昼間とは全く違う、静かで美しい夏の夜の自然体験を、ぜひ訪れて鑑賞してみてくださいね!
※ホタル鑑賞期間中は、駐車場の利用時間が特別に20時50分まで延長されます。

まとめ|四季の森公園(横浜市)の夏は自然遊びの宝庫!
四季の森公園(横浜市)の夏は、じゃぶじゃぶ池での水遊びや、里山での虫取り、生き物観察など、子どもたちが自然とふれあいながら、のびのびと遊べる体験が満載です。
都市部からアクセスも良く、しかも入園料は無料!小さな子どもから小学生まで、親子で充実した1日を過ごすのに最適なスポットです。また、お子さんのいない大人の方にとっても、散策や自然観察にうってつけの場所です。
「近場で豊かな自然を感じたい」「子どもに季節ならではの遊びを体験させたい」そんな夏のお出かけの候補に、県立四季の森公園をぜひ加えてみてくださいね!


