今回はこどもの国の中でも、特に動物に親しめ、心ゆくまでふれあえる牧場エリア「雪印こどもの国牧場」をご紹介します。このエリアは、都市部にいながらにして本格的な牧場体験ができる、非常に魅力的なスポットです。
「子どもに命のぬくもりを感じる動物とのふれあい体験をさせたい」というご家族、「家族みんなで広々とした自然の中で心身ともにリフレッシュしたい」とお考えの方、そして「広大な芝生や牧草地を満喫しながらピクニックを楽しみたい」というすべての方に心からおすすめできる場所です。都会の喧騒を忘れ、一日中ゆったりと過ごすことができますよ。
雪印こどもの国牧場とは?動物ふれあいの中心地
「雪印こどもの国牧場」は、広大なこどもの国の敷地の中でも特に人気の高い、動物ふれあいの活動の中心となるエリアです。ここが単なる動物の展示施設ではない、本格的な牧場であるという点も魅力の一つです。
この牧場は、長年にわたり乳業メーカーである雪印メグミルクが管理協力を行っていることで知られています。そのため、単に動物を見るだけでなく、生きた動物たちから牛乳を得るまでの酪農体験や、動物の飼育に関する知識を深めることができるなど、非常に教育的な側面も持ち合わせています。都会にいながら、命や食について深く学べる貴重な施設と言えるでしょう。日々の生活の中ではなかなか触れる機会のない、本格的な牧場の営みを間近で感じられる機会は、特に小さなお子さんにとって忘れられない思い出となるはずです。
どんな動物がいるの?
「雪印こどもの国牧場」は、その広い敷地が機能ごとに細かく分けられており、多様な動物たちと出会える工夫がされています。具体的には、「ウシ・ヒツジの牧場」「こども遊牧場」「ポニー牧場」「こどもどうぶつえん」の4つの主要エリアにわかれており、それぞれで以下のような動物たちが来場者を待っています。
- ウシ(乳牛)
- ヒツジ
- ポニー
- ウサギ、モルモット、クジャク など
特にウシ(乳牛)は、普段、絵本やテレビでしか見たことがない子どもたちにとって、すぐ近くで見るその大きさに圧倒され、びっくりすること間違いなしです。また、この牧場では、ウシから直接お乳を搾る「乳搾り体験」も実施されており、命の恵みを肌で感じられる貴重な体験ができます。このような本格的な酪農体験は、他のレジャー施設ではなかなか経験できるものではないため、こどもの国を訪れる最大の目的の一つになるでしょう。
ウシ・ヒツジの牧場
「ウシ・ヒツジの牧場」では、約40頭の元気な乳牛と、約30頭の愛らしい羊たちが、広々とした環境で飼育されています。ここでは、動物たちに直接触れ合い、命の温かさを感じられるエサやり体験や、酪農の喜びを実感できる乳搾り体験などが用意されています。

エサやり体験ができるウシ・ヒツジの牧場
「ウシ・ヒツジの牧場」にいるウシは、乳牛として有名なホルスタイン種(白と黒の模様が特徴的)と、濃厚なミルクで知られるジャージー種の2種類が中心です。ヒツジについては、顔が白いコルデール種と、顔が黒いサフォーク種がいます。この顔が黒いサフォーク種は、世界的に有名なアニメ作品「ひつじのショーン」のモデルにもなっており、アニメ好きのお子さんは特に喜んでくれるかもしれませんね。
この牧場では、年間を通して平均して20頭ほどの赤ちゃんウシが誕生していることも特徴です。出産時期は特定されていませんが、一年中いつでも、可愛らしい赤ちゃんウシを見ることができるチャンスがあります。生まれたばかりの赤ちゃんウシは、その小さくて愛くるしい姿に誰もが心を奪われます。ぜひ訪れた際には、柵越しにでも、その愛らしい姿を探してみてくださいね。


動物たちへのエサやりは有料で行うことができます。料金はエサ1カップあたり100円と手軽な価格ですが、この体験を通じて、動物たちがぐっと身近な存在に感じられます。特に、動物との距離感を縮めることで、小さなお子さまにとっては、動物を慈しむ心を育む貴重な経験となりますので、家族で訪れた場合はぜひエサやりを体験させてあげて、動物たちとのふれあいを楽しんでください。
- 料 金 :エサ1カップ100円
- 日 時 :平日 10:00~15:30、土日祝日 9:30~15:30
大人気の乳搾り体験
「ウシ・ヒツジの牧場」の体験メニューの中でも特に人気を集めているのが「乳搾り体験」です。これは、ウシの温かいお乳を自分の手で搾るという、都市生活ではまず経験できない特別な酪農体験です。
この「乳搾り体験」は、春休みやゴールデンウィーク、秋の行楽シーズンなどの繁忙期には、開園からわずか15分ほどで定員に達してしまうことが非常に多い、超人気イベントです。シーズンオフの日や、比較的混雑の少ない平日であれば、そこまですぐに定員に達してしまうことは少ないようですが、確実に乳搾り体験をしたいとお考えの場合は、開園時間と同時に牧場エリアに直行し、急いで整理券をもらっておくのが賢明で安心な方法です。貴重な体験を逃さないよう、事前の計画をしっかり立てておきましょう。
- 日 時:土日祝日のみ実施(雨天中止)
- 開催時間:11:00、14:00の計2回
- 受付場所:牧場牛舎横のエサ売り場にて
- 開園(9:30)と同時に整理券を配布します。
- ※14:00分の整理券も同時に配布されます。
- 定員に達しない場合でも、受付は各回開始の10分前に終了します。
- 定 員:各回先着60名
- 対象年齢:4歳以上のお子さま
こども遊牧場
「こども遊牧場」は、「雪印こどもの国牧場」の中にある、広大な芝生が広がる開放的なエリアです。この場所は、家族連れや子どもたちが、日頃の運動不足を解消し、思う存分自然と触れ合いながら遊ぶことができる、広々とした天然の遊び場となっています。

広々こども遊牧場は開放エリア
こども遊牧場は、かつての牧草地の一部を開放して作られた広大な芝生エリアで、都会では味わえない開放感が魅力です。子どもたちはここで思い切り駆け回ったり、ボール遊びを楽しんだりすることができます。また、大人の方もレジャーシートを広げて、のんびりと読書をしたり、昼寝をしたりと、思い思いの時間を過ごすのに最適です。広い敷地はピクニックや家族の休憩スペースとしても非常に便利です。こども遊牧場の心地よい自然の中で、家族や友人、知人と一緒にお弁当を広げるひとときは、最高の思い出となるでしょう。
ただし、この貴重な芝生と自然環境を守るため、いくつか注意事項があります。まず、テントの設置は禁止されています。また、芝生が傷むのを防ぐため、ベビーカーやキャリーカートのエリア内への乗り入れも禁止されています。
ベビーカーや荷物を置くためのスペースは、「こども遊牧場」の入口付近のスロープ脇に用意されていますので、そちらを利用しましょう。ルールや注意事項をしっかり守り、皆が気持ちよく利用できるように協力し合いながら、この広々とした自然を満喫してくださいね。

日陰がないので要注意
「こども遊牧場」は、青空の下、自然の中で思い切り体を動かしてのびのびと楽しむのに最高の場所ですが、ほとんど日陰がないという点には十分注意が必要です。特に晴れた日の日中は、日差しが非常に強くなるため、訪れる際は必ず日よけ対策(帽子、サングラス、日焼け止めなど)を万全にしておきましょう。また、夢中になって遊んでいると忘れがちですが、こまめな水分補給もしっかりと行い、熱中症などにならないよう気をつけながら楽しんでください。
さらに、このエリアは自然の牧草地を開放しているため、天候にも左右されやすい性質があります。急な悪天候などにより、安全のため急遽利用休止となる可能性もありますので、お出かけ前にはこどもの国公式サイトで、必ず最新の営業情報を事前に確認するのがおすすめです。
※牧場エリアには、ユニークなウシのオブジェがあります。このウシたちは本物ではないですが、記念撮影にはぴったりです!

ポニー牧場
こどもの国に来たら、なんと本格的な乗馬体験もできちゃいます!その場所が、牧場エリア内にある「ポニー牧場」です。普段なかなか体験できない乗馬を、手軽に体験できる貴重なチャンスです。
ポニー牧場で乗馬体験!小学生以上におすすめ
ここで提供されている乗馬体験は、一般的な大きな馬に乗るのではなく、体が一回り小さな馬、ポニーでの乗馬体験です。ポニーは性格が穏やかで、小さなお子さんでも比較的安心して接することができます。
とはいえ、ポニーといってもそれなりの大きさや力強さを持っていますので、乗る際にはポニー牧場側が定めているルールをしっかりと守り、スタッフの指示に従って安全に乗馬体験にチャレンジしてくださいね。

ポニー乗馬の乗馬体験は何歳から?初心でも大丈夫?
ポニー乗馬の体験は、原則として「小学生以上」のお子さんを対象としています。ただし、ポニーの安全や体への負担を考慮し、体重制限などが設けられている場合もありますので、訪問前に公式サイトや現地で対象年齢と合わせて確認しておくと安心です。
ポニー乗馬は、経験豊富なスタッフの方が手綱をしっかりと持って、ポニーと一緒にゆっくりと一周(コースは約110メートル)歩く「引き馬方式」で行われます。そのため、馬に乗るのが初めてというお子さんや、乗馬経験のない方でも全く心配いりません。最初は緊張気味だったお子さんも、ゆったりとしたポニーの背中の揺れに慣れてくると、だんだんと笑顔になり、途中からは大興奮で楽しんでいる姿がよく見られます。
通常、乗馬をこれほど手軽に体験できる施設は、都市部から近い場所ではなかなか見つけにくいものです。しかし、こどもの国のポニー牧場なら、気軽に本格的な乗馬体験が可能です。ポニーと直接触れ合い、その温かさや力強さを感じられる良い機会ですので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
- 料 金 :一周400円
- 日 時 :平日 10:30~12:00、13:00~15:00(土日祝日も時間帯は同)
- 対象年齢:2歳以上~小学6年生まで(※ポニーの体格などにより変動する場合があるため、現地でご確認ください)


こどもどうぶつえん:もっとたくさんの動物と出会おう!
「雪印こどもの国牧場」のエリア内には、小さな動物園である「こどもどうぶつえん」もあります。一般的な大規模な動物園よりもかなりコンパクトな設計になっているため、広大な敷地を歩き疲れることもなく、展示されている動物たちをじっくりと時間をかけて観察できるのが利点です。
出会える動物たち
この動物園のメインは、比較的小さな動物や鳥類です。以下のような、愛らしい動物たちと出会うことができます。
- ウサギ、モルモット、チンチラ、クジャク、ミニブタ、ニワトリ、カメ、ハリネズミ、セキセイインコ など
特筆すべきは、ここでは動物たちの展示だけでなく、実際に触れ合うことができる「ふれあい体験」エリアが設けられていることです。スタッフの方が動物の特徴や接し方について優しく声をかけてくれるため、自然と動物たちに近づき、命の温もりを感じることができます。
- 入園料 :おとな(高校生以上) 300円、こども(3歳~中学生)200円
- 開園時間:10:00~16:00
- 平日:最終入園時間は15:30
- 土日祝:最終入園時間は15:45
- どうぶつのおやつ:1カップ 100円
- 販売時間:10:00~15:00
※数量限定のため、売り切れ次第終了となります。
- 販売時間:10:00~15:00
この施設は、動物と直接ふれあうことができる場所のため、動物たちの健康と来園者の安全を守るために、入園前には必ず手指の消毒や、消毒マットによる靴底の消毒が必要になります。
また、動物由来の感染症対策として、過去1週間以内に口蹄疫感染が報告されている国に入国された方は、「こどもどうぶつえん」の中にある「ヤギのふれあい広場」などの特定のエリアには入れないなどの規制がありますので、訪問の際は注意してくださいね。

モルモット・うさぎ ふれあいひろば
「こどもどうぶつえん」のハイライトの一つが、「モルモット・うさぎ ふれあいひろば」です。このエリアでは、ふわふわした手触りがたまらないモルモットや、ぴょんぴょん跳ねる愛らしいうさぎに直接触れる体験ができます。小さなお子さんにとって、動物の柔らかさや鼓動を感じられるこのふれあいは、情操教育にもつながる素晴らしい体験となるでしょう。ぜひ、お子さんに体験させてあげてください。
このふれあいひろばには、時間が決められていますので注意が必要です。
- 開催時間:10:15~12:00と13:00~16:00
混雑している際には、全ての方が楽しめるよう、時間を区切った入替制での利用となります。
なお、動物たちの体調管理のため、特に暑さが厳しくなる7月と8月の期間は、猛暑を避けるためうさぎとのふれあいは終日休止となります。(モルモットとのふれあいは継続して行われます)。季節によってふれあえる動物が変わる可能性があることも、事前に知っておくと良いでしょう。
ミルクプラントでソフトクリームを食べよう!
動物たちとたっぷり遊んだ後は、こどもの国の牧場エリア内にある「ミルクプラント」で甘いものでひと休みするのがおすすめです。
雪印メグミルクのブランド協力があるため、この牧場内には「ミルクプラント」という、牛乳に関する学習施設が併設されています。ここでは、実際に牛からミルクを搾り、それがどのように加工・殺菌されて、最終的に私たちが飲む製品になるまでの過程を、展示を通じて楽しく学べるようになっています。遊びながら「食」について学べる、一石二鳥のスポットです。
ここでしか味わえない濃厚ソフトクリーム
ミルクプラントを訪れたら、絶対に味わいたいのが、この場所でしか食べられない濃厚なソフトクリームです。「雪印こどもの国牧場」で、その日の朝に採れた新鮮な牛乳をふんだんに使用して作られているため、その風味とコクは格別です。とろけるような優しい甘さと、口いっぱいに広がる新鮮なミルクの風味、この濃厚さはまさに絶品で、動物たちと遊んで疲れた体を優しく癒してくれます。
他にもミルクプリンや牛乳も人気
濃厚ソフトクリームの他にも、数量限定で販売される滑らかなミルクプリンや、フレッシュな牛乳のカップ販売も人気を集めています。これらの乳製品は、保存料や添加物をできる限り抑えて作られているため、小さなお子さんにも安心して食べさせられるのが親御さんにとっても嬉しいポイントですね!牧場ならではの新鮮な味を、ぜひ家族みんなで堪能してください。

施設を楽しむためのワンポイントアドバイス
こどもの国の動物と触れあえる牧場エリアを、より安全に、そして最大限に満喫するためには、いくつかのちょっとしたコツがあります。ここでは、知っておくと便利なワンポイントアドバイスをいくつかご紹介します。
動物ふれあい体験の時間を事前チェック
牧場内で行われるエサやりや乳搾り、ふれあい体験などは、動物たちの健康管理や安全確保のために、実施時間が細かく決まっていたり、動物の体調によって急遽休止になったりすることがあります。せっかく楽しみに来たのに体験できなかった、という事態を避けるためにも、公式ホームページでの事前確認や、入園時に案内所や牧場エリアの掲示板にある最新情報をしっかりチェックするようにしましょう。特に大人気の乳搾り体験は、整理券の配布時間をしっかり確認することが重要です。
足元はスニーカー推奨!
牧場やどうぶつえんのエリアは、動物たちがいる場所柄、土や砂利道など舗装されていない場所が多くあります。また、広い敷地を歩き回ることも考え、足元の安全と快適性を考えると、歩き慣れたスニーカーがベストです。楽しむためには、歩きにくく疲れやすいヒールや、脱げやすいサンダルなどは避けた方が、一日中快適に過ごせますよ!
お弁当+ミルクプラントで満腹に
こどもの国は、飲食物の持ち込みが許可されている施設です!広い芝生やピクニックエリアが充実しているため、自宅で作ったお弁当や購入した軽食を広げて楽しむのが、一番気持ちの良い過ごし方です。そして、食後のデザートや休憩として、ミルクプラントの濃厚ソフトクリームをしめで味わうのが最高のプランです。この組み合わせで、心も体も満たされる最高の休日を満喫できるでしょう。濃厚でフレッシュなソフトクリームは、この牧場体験の締めくくりとしてぜひ味わってくださいね🍦
まとめ:動物と自然にふれる最高の1日を
こどもの国の牧場エリアは、単なる遊び場ではなく、本格的な牧場・小さな動物園・広大な自然体験フィールド、そしてミルク加工の学習体験施設といった「食・命・ふれあい・学び」のすべてが一体となった、非常に充実した複合的なスポットです。動物たちの温かさに触れ、広大な自然の中で思い切り体を動かし、命の恵みである新鮮な乳製品を味わう、そんな充実感あふれる最高の1日が、ここには用意されています。
すでにこどもの国を訪れたことはあるけれど、まだこの「牧場エリア」の奥深い魅力を体験したことがない方は、次回の訪問時にぜひ足を運んでみてください。きっと、新たな発見と感動に出会えるはずですよ。


